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心のケア

がんは「家族の病」──支える人にもケアが必要です

がんは「家族の病」──支える人にもケアが必要です

「がんです。」

その一言を聞いた瞬間から、患者さんだけでなく、ご家族の時間も大きく変わり始めます。

治療のこと、仕事のこと、お金のこと、これからの生活のこと。

心配や不安を抱えながら、患者さんを支え続けるご家族は少なくありません。

実際に、がんは「家族の病」ともいわれ、がん患者さんの家族は「第二の患者」とも呼ばれます。

それほど、ご家族の心や身体にも大きな負担がかかるからです。

支える人ほど、自分のことを後回しにしてしまう

「私がしっかりしないと。」
「弱音を吐いてはいけない。」
「本人が一番つらいのだから。」

そんな思いから、自分の疲れや不安にふたをしてしまう方を、これまでたくさん見てきました。

気づかないうちに肩や首がこわばり、眠れなくなったり、食欲がなくなったり…。

心の緊張は、少しずつ身体にも表れてきます。

あなたが「第二の患者」になったとき

もし今、あなたが患者さんを支える立場にいるなら、思い出してほしいことがあります。

あなたにも、ケアが必要です。

誰かを支えるためには、支える人自身が少しでも心と身体を休める時間を持つことが大切です。

それは決して、わがままでも甘えでもありません。

ひとりで抱え込まないでください

はんなりには、患者さんだけでなく、ご家族がお越しになることもあります。

「誰にも話せなかった。」
「ここだから話せました。」

そんな言葉をいただくことがあります。

身体を整えることはもちろんですが、それと同じくらい、安心して話せる場所でありたい。

うれしいことも、不安なことも、涙も、言葉にならない気持ちも、そのままで大丈夫です。

ご家族も、どうぞ安心してお越しください

はんなりは、乳がん術後のケアだけでなく、ご家族の方にもご利用いただけるサロンです。

「病気ではないから、自分が施術を受けるなんて…」

そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、患者さんを支える日々の中で、知らず知らずのうちに心も身体も緊張し、疲れをため込んでいることは少なくありません。

そんなときは、リラクゼーションメニューで、少しだけご自身をいたわる時間をつくってみませんか。

肩の力を抜いて深呼吸をするように、身体がゆるむと心も少し軽くなることがあります。

何かを頑張るためではなく、「ほっとする時間」を持つために。

その時間が、また大切な人を支える力につながっていくと、私は思っています。

患者さんも、ご家族も。

どちらか一方ではなく、どちらにも寄り添える場所でありたい。

それが、はんなりの願いです。

患者さんを支える人も、大切な存在です。

だから、あなた自身の心と身体も、どうか大切にしてください。

治療のその先も、その人らしく。

その願いを胸に、患者さんだけでなく、ご家族にも安心して過ごせる時間をお届けしたいと思っています。

中野 郁子

この記事を書いた人中野 郁子(なかの いくこ)

乳がん女性の駆け込み寺 はんなりを運営しています。
母をがんで亡くした後、がん患者さんとその家族を支える仕事がしたいと転職。
久留米市の病院に勤務後、2016年に開業しました。
理学療法士、アロマセラピスト、ピンクリボンアドバイザー、乳がん啓発運動指導士の資格があります。

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