球体模様
乳がん治療を知る

「地味に辛い」ホルモン治療の副作用|見えないつらさをひとりで抱えないで

「地味に辛い」ホルモン治療の副作用|見えないつらさをひとりで抱えないで

「ホルモン治療って、地味に辛いんですよね。」

これは、はんなりに通われているお客様から、よく聞く言葉です。

乳がんの手術や抗がん剤治療を終えると、

「これでひと安心ですね」

と声をかけられることがあります。

もちろん、大きな治療を乗り越えた安心感はあると思います。

でも、その後もホルモン治療が続き、日々の生活の中でさまざまな不調に悩まれている方は少なくありません。

ひとつひとつは周囲から見えにくくても、毎日のこととなると、身体にも心にも負担が積み重なっていきます。

ホルモン治療中に感じるさまざまな不調

乳がんのホルモン療法では、使用する薬の種類などによって、さまざまな副作用が現れることがあります。

たとえば、

  • 関節の痛みやこわばり
  • ホットフラッシュ(ほてり・発汗)
  • むくみ
  • 倦怠感
  • 手足のしびれや違和感
  • 気分の変化
  • 眠りにくさ

などです。

ホットフラッシュについて詳しく知りたい方はこちら
▶ 夏のホットフラッシュがつらいあなたへ|乳がん術後のホルモン治療と副作用との付き合い方

もちろん、症状の種類や程度には個人差があります。

「これくらいなら我慢できる」

と思える程度の症状であっても、それが毎日、何か月、何年と続けば、仕事や家事、育児、睡眠など、いつもの生活に少しずつ影響してくることがあります。

夜になると不安が強くなったり、なかなか眠れなかったりする方へ。
▶ 眠れない夜を、一人で抱え込まないで

つらさは、症状の強さだけでは測れないのだと思います。

「これがあと何年も続くの?」という不安

ホルモン治療は、薬の種類や再発リスクなどによって治療期間が異なり、長期間続くことがあります。

治療を始めた頃にはそれほど気にならなかった症状が、時間の経過とともに負担になってくることもあります。

また、年齢によっては更年期の症状と重なり、

「これは薬の影響なのかな」
「年齢によるものなのかな」

と、ご自身でも分かりにくいことがあります。

そして、はんなりでもよく聞くのが、

「これがあと何年も続くの?」

という言葉です。

今の症状だけでなく、先の見えない治療そのものに気持ちが沈んでしまう。

「終わりが遠く感じる」

と話される方もいらっしゃいます。

「地味に辛い」という言葉には、毎日少しずつ積み重なる身体のつらさだけでなく、その先の長い治療への不安も含まれているのかもしれません。

乳がんホルモン治療が長く続くことへの不安を感じる女性

「元気そうだから大丈夫」と思われてしまうつらさ

ホルモン治療による不調の多くは、外からは分かりにくいものです。

そのため、

「もう治療は終わったんでしょう?」
「元気そうでよかったね」

と言われることもあります。

もちろん、悪気があるわけではありません。

けれど、その一言で、

「このつらさは誰にも分かってもらえない」

と感じてしまうこともあります。

たとえば、ホットフラッシュでは急に身体が熱くなったり、汗が出たりすることがあります。

ウィッグを着けている時期であれば、暑さや蒸れをより負担に感じることもあるでしょう。

関節のこわばりや倦怠感も、見た目だけでは分かりません。

普通に仕事をして、家事をして、笑っているからといって、身体がつらくないとは限りません。

だからこそ、見えないつらさがあることを周囲の人が知ることも、大切なのだと思います。

周囲の小さな配慮が支えになることがあります

ホルモン治療中は、ちょっとした環境の調整で過ごしやすくなることがあります。

たとえば、

  • 暑さを感じやすい時は、室温を調整する
  • 通気性のよい服装を選ぶ
  • 脱ぎ着しやすい服で体温調節する
  • こまめに水分をとる
  • 同じ姿勢を長く続けず、ときどき身体を動かす
  • 疲れた時には無理をせず休む

などです。

ご家族や職場の方が、

「見えないつらさがあるかもしれない」

と知ってくださるだけでも、大きな支えになることがあります。

すべてを理解してもらわなくてもいい。

「今日は少しつらい」と言えること。

そして、それを否定せずに聞いてもらえること。

それだけで、少し肩の力が抜けることもあります。

乳がんホルモン治療中の見えないつらさについて話す女性

我慢しすぎないでください

副作用が強かったり、日常生活に影響が出ていたりする場合は、一人で我慢し続ける必要はありません。

「治療だから仕方がない」

と決めつけず、現在困っている症状を主治医や医療スタッフに伝えてください。

薬の種類や症状によって対応方法は異なりますので、治療について気になることがあれば、自己判断で薬を中止せず、まず医療者へ相談することが大切です。

また、身体のこわばりや疲れがある時には、無理のない範囲で身体を動かしたり、休息をとったりすることも大切です。

その日の体調に合わせて、

「今日は少し休もう」
「今日は少し身体を動かしてみよう」

と調整していく。

長い治療だからこそ、頑張り続けるだけではなく、上手に休みながら続けていくことも大切だと思っています。

自分のために休むことが難しいと感じる方へ。
▶ 役割を少しだけ降ろして|乳がん治療後こそ「自分のための時間」を

はんなりで大切にしていること

はんなりには、ホルモン治療を続けながら生活されている方も多くお越しになります。

施術を受けながら、

治療のこと。
仕事のこと。
ご家族のこと。
これからのこと。

誰にも言えなかった気持ちを、ぽつりぽつりと話してくださることもあります。

もちろん、話したくない日は無理に話す必要はありません。

静かに休みたい日は、静かに過ごしていただいて大丈夫です。

女性専用サロンはんなりでリラックスして施術を受ける女性

私は理学療法士として身体の状態を確認しながら、その日の体調に合わせて無理のない施術を行っています。

身体をゆるめることと同じくらい、

「安心して過ごせること」

を大切にしたいと思っています。

長い治療だからこそ、「頑張り続けること」だけではなく、「上手に休みながら続けること」も大切な治療との付き合い方ではないでしょうか。

つらい日は、つらいと言っていい。

一人で抱え込まず、ときには肩の力を抜いて、自分自身をいたわる時間もつくってください。

治療のその先も、その人らしい毎日を送れるように。

はんなりは、これからも女性の人生に寄り添っていきたいと思っています。


※ホルモン療法による副作用や治療期間、対応方法には個人差があります。症状が強い場合や日常生活に支障がある場合は、主治医や医療スタッフへご相談ください。自己判断で薬を中止・変更しないようにしてください。

あわせて読みたい

▶ 夏のホットフラッシュがつらいあなたへ|乳がん術後のホルモン治療と副作用との付き合い方

▶ 眠れない夜を、一人で抱え込まないで

▶ 役割を少しだけ降ろして|乳がん治療後こそ「自分のための時間」を

はんなりについて

リラクゼーションサロンはんなりは、女性専用・完全予約制の個室サロンです。

乳がんの治療中・治療後の方にも、安心して過ごしていただける場所を目指しています。

施術を担当するのは、病院で乳がん術後のリハビリに携わってきた女性理学療法士です。

肩や腕のつっぱり、身体の疲れやむくみなど、その日の状態を伺いながら施術内容を調整します。

「まずは話を聞いてほしい」
「こんな状態でも受けられるのかな」

そんなご相談からでも大丈夫です。

西鉄久留米駅から徒歩約3分。
ご予約は下記の予約ページから承っています。

▶ 初めての方へ|はんなりでは、どんな時間を過ごすの?

▶ ご予約はこちら

中野 郁子

この記事を書いた人中野 郁子(なかの いくこ)

乳がん女性の駆け込み寺 はんなりを運営しています。
母をがんで亡くした後、がん患者さんとその家族を支える仕事がしたいと転職。
久留米市の病院に勤務後、2016年に開業しました。
理学療法士、アロマセラピスト、ピンクリボンアドバイザー、乳がん啓発運動指導士の資格があります。

よく読まれている記事

ご予約・お問い合わせ

お申し込みのほか、ご質問やご要望などありましたら、
お気軽にお問い合わせください。

お客様の使いやすい方法を
ご選択ください。

Web予約

からだのケア
24時間以内に返信いたします

Web予約

こころのケア
営業時間 10:00~18:00