球体模様
治療と暮らし

がんのことを伝えるか、伝えないか。その選択もあなたの大切な答え

がんのことを伝えるか、伝えないか。その選択もあなたの大切な答え

乳がんと診断されたこと。

手術を受けたこと。

乳房を切除したこと。

治療で髪が抜けたこと。

こうした出来事を、
周りの人に伝えるかどうか。

それは、誰かに決められることではありません。

家族に話す。

会社に伝える。

友人に打ち明ける。

その選択をする人もいれば、

あえて伝えないことを選ぶ人もいます。

どちらも間違いではありません。

「この人には話すけれど、この人には話さない。」

そんな選択だって、もちろんあります。

大切な人だからこそ、
「心配をかけたくない。」

そんな気持ちから、
あえて伝えない方も少なくありません。

病気を打ち明けることは、
とても勇気がいることです。

そして、伝えた相手が、
自分の思いどおりに理解してくれるとは限りません。

良かれと思った言葉が傷つくこともあれば、
距離を感じてしまうこともあります。

だからこそ、
伝えることにも勇気が必要ですが、
伝えないという選択にも、その人なりの理由があります。

実際に私が出会ってきた方の中にも、

・ご両親には話さず、同居されている義理のご両親にだけ伝えた方

・会社には報告せず、在宅療養になる直前まで仕事を続けた方

・離れて暮らす子供たちには診断を伝えていない方

・職場では信頼できる同僚だけに伝え、あえて全員には話さなかった方

それぞれに事情があり、
何度も迷い、考え抜いた末に選ばれた答えでした。

私は理学療法士として、そしてサロンで多くの方のお話を伺う中で感じることがあります。

「正しい伝え方」はありません。

あるのは、その人らしい選択だけです。

言ってもいい。

言わなくてもいい。

途中で気持ちが変わってもいい。

その時のあなたが選んだ答えが、
今のあなたにとって一番大切な答えなのだと思います。

治療の選択だけでなく、
誰に、どこまで病気を伝えるかという選択も、
あなた自身が決めてよいものです。

私は、その一つひとつの選択を尊重し、応援しています。

最後に

福岡県久留米市の乳がん術後専門サロン「はんなり」では、乳がん術後ケアを中心に、理学療法士としての経験を生かし、一人ひとりのお身体や生活に合わせたケアを行っています。

これからも理学療法士として培ってきた知識と経験を生かしながら、安心して身体を任せられる場所であり続けたいと思っています。

治療のその先も、その人らしく。

その歩みに寄り添うことが、「はんなり」の役割だと考えています。

福岡県久留米市の乳がん術後専門サロン「はんなり」理学療法士 中野郁子
中野 郁子

この記事を書いた人中野 郁子(なかの いくこ)

乳がん女性の駆け込み寺 はんなりを運営しています。
母をがんで亡くした後、がん患者さんとその家族を支える仕事がしたいと転職。
久留米市の病院に勤務後、2016年に開業しました。
理学療法士、アロマセラピスト、ピンクリボンアドバイザー、乳がん啓発運動指導士の資格があります。

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