サロン「はんなり」には、乳がんの手術や治療を経験された方が多く来られます。
皆さんとお話ししていると、共通して聞かれる言葉があります。
「治療が終わっても不安は終わらない。」
「以前のような生活に戻りたい。」
「病気のことばかり考えたくない。」
そんな方にぜひ読んでいただきたい一冊があります。

『おっぱいエール』 本山聖子さん著
この本の中には、
「闘病だけが私たちの人生ではない」
「死ぬところだけにスポットライトを当てないで」
という、とても印象的な言葉があります。
私は理学療法士として、そして「はんなり」でケアを行う中で、この言葉に何度も共感しました。
身体を整えることはもちろん大切です。
でも、本当に大切なのは、その先にある「その人らしい暮らし」。
肩が少し動くようになって好きな服を着られる。
痛みが減って家族と出かけられる。
安心して眠れる。
笑って食事ができる。
そんな何気ない日常こそが、その人の人生です。
私は施術を通して、病気だけを見るのではなく、「その人の生活」を支えたいと思っています。

『おっぱいエール』には、
「幸せかどうかは、自分で決める。」
というメッセージがあります。
治療を経験したからこそ見えてくる景色があります。
もちろん、不安や悲しみがなくなるわけではありません。
それでも、自分らしい毎日を選び、少しずつ前へ進んでいく力は、誰の中にもあるのだと、この本は教えてくれます。
乳がんを経験された方だけでなく、ご家族や医療に携わる方にもおすすめしたい一冊です。
「闘病だけが人生ではない。」
この言葉を、私もこれからのケアの中で大切にしていきたいと思います。

