球体模様
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私が病院を辞めて独立したわけとは

お客様によく訊かれる質問があります。

「なぜ、独立したの?」
「なぜ病院を辞めたの?」

病院で理学療法士をしていれば、毎月お給料は安定しています。
お客様でなくとも、安定を捨てて、なぜ不安定な自営業に転職したのか不思議に思われる事でしょう。

安定した職を捨てて、私のやりたかったこと。

それは乳がん患者さんの役にたつこと。

具体的には「乳がん術後の女性が安心して通えるサロンを作りたい」という思いです。

私の勤めていた病院は、乳腺外科が有名で、手術件数も全国有数です。

リハビリテーションを処方された患者さんを、年間100人近く担当しながら、患者さんの話をきいていると、こんな声をよくききました。
「今まで行っていたマッサージ店は行けないの?」

「肩こりがひどいけど、どこに行ったらいい?」

「リンパ浮腫予防って自分でするの?」

多くの患者さんが、退院後の体のメンテナンスに不安を抱えていることがわかってきました。

患者さんは、手術を終えたとはいえ、これから長い治療期間が待っている。
その中で、体の不調はつきものです。

女性は、ただでさえ、肩こりや五十肩になりやすい。

でも、マッサージ店や整骨院には行きにくい。(行かないように指導されている場合もある)
リンパ浮腫だって怖いけど、どこに行っていいのかわからない・・・

整骨院だとセラピストは男性が多いし、マッサージ店もうつぶせにならなきゃいけなかったり、リンパドレナージュは強さが不安。

これだけ乳がん患者さんが増えているのに、安心して通えるサロンが見当たらない??

手術をすれば、患側をかばって、いろんな場所が痛くなるのは当然です。
痛くなっても行くところがない。
「ないなら、私が作ろう」

そう思って、私は病院を辞め、サロンを始めたのでした。
2016年9月にOPENして以来、たくさんのお客様にお越しいただき、私も少しは役に立ってるかしら?
と思うこの頃です。

中野 郁子

この記事を書いた人中野 郁子(なかの いくこ)

乳がん女性の駆け込み寺 はんなりを運営しています。
母をがんで亡くした後、がん患者さんとその家族を支える仕事がしたいと転職。
久留米市の病院に勤務後、2016年に開業しました。
理学療法士、アロマセラピスト、ピンクリボンアドバイザー、乳がん啓発運動指導士の資格があります。

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