
乳がん術後のセルフケアは、特別なことだけではありません。
毎日のお風呂も、身体と心を整える大切なセルフケアの一つです。
乳がんの手術や治療、更年期の影響などで、
- 身体がこわばる
- 肩や背中が張る
- なんとなく眠れない
そんな日もあるのではないでしょうか。
そんな時におすすめしたいのが、38〜39℃のぬるめのお湯にゆっくり浸かることです。
おすすめは38〜39℃のお湯
目安は、体温より2〜3℃ほど高い38〜39℃のお湯です。
熱いお湯は気持ちがいいと感じる方も多いですが、40℃を超えるお湯は交感神経を刺激し、身体が興奮状態になりやすいといわれています。
朝の目覚めには適していますが、一日の終わりに心と身体を休ませたい時には、少しぬるめのお湯がおすすめです。
ゆっくり湯船に浸かることで副交感神経が優位になりやすくなり、心も身体も少しずつリラックスしていきます。

身体の奥からじんわり温まる
ぬるめのお湯は、熱すぎないため自然とゆっくり浸かることができます。
すると身体の表面だけでなく、内側までじんわりと温まり、血流も促されます。
肩や首のこわばりが和らいだり、「今日は少し身体が軽いな」と感じられることもあるでしょう。
お風呂は、心地よい眠りの準備にも
「最近、眠りが浅い」
「夜中に何度も目が覚めてしまう」
そんな方にも、ぬるめのお風呂はおすすめです。
人は、体温がゆるやかに下がるときに眠気が訪れるといわれています。
38〜39℃のお湯にゆっくり浸かると、一時的に身体の深部体温が少し上がります。そして、お風呂から出て時間が経つにつれて体温がゆるやかに下がり、その変化が自然な眠気につながります。
そのため、就寝の1〜2時間前に入浴すると、眠りにつきやすくなり、睡眠の質の向上も期待できます。
乳がんの治療中や更年期には、ホルモンバランスの変化や不安などから、眠りに悩む方も少なくありません。
眠るために頑張るのではなく、お風呂の時間を「心と身体を休ませる準備の時間」と考えてみてはいかがでしょうか。
お風呂は、自分をいたわる時間
毎日頑張っていると、自分のことは後回しになってしまいがちです。
だからこそ、お風呂の時間だけは少し立ち止まって、
「今日も一日、お疲れさま。」
そんなふうに、自分自身をねぎらう時間にしてみてください。
身体を温めることは、心をゆるめることにもつながります。
無理を重ねるのではなく、身体をいたわりながら暮らしていく。
そんな小さな積み重ねが、毎日の生活の質(QOL)を高め、自分らしく過ごす力につながっていくと、私は考えています。
入浴時の注意
・高血圧や心臓の病気などがある方は、主治医の指示に従いましょう。
・治療中で入浴に制限がある場合は、医療者に相談してください。
・長湯は避け、水分補給を忘れずに行いましょう。
毎日のお風呂は、身体をきれいにするだけではなく、心と身体を整える大切なセルフケアの時間です。
今日も一日頑張ったご自身を、どうぞやさしくいたわってあげてください。
乳がん術後ケアは、毎日の暮らしの中で無理なく続けられることが大切です。
福岡県久留米市の乳がん術後専門サロン「はんなり」では、理学療法士としての経験を生かし、一人ひとりのお身体や生活に合わせたケアを行っています。
「頑張るケア」ではなく、「続けられるケア」を一緒に見つけていきませんか。


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