乳がん手術後に腕が上がらない3つの原因とは?痛み・つっぱり・不安について
はじめに
乳がん手術後、
「肩より上に腕が上がらない」
「リハビリを頑張っているのに思うように動かない」
そんなお悩みはありませんか。
実際に施術をしていると、退院後まもない方から、このようなご相談をいただくことがよくあります。
手術の方法や治療内容によって症状には個人差がありますが、腕の動きに不安を感じる方は少なくありません。
今回は、乳がん手術後に腕が上がりにくくなる3つの原因についてお話しします。

乳がん手術後に腕が上がりにくくなる3つの原因
原因は人それぞれですが、多くの方に共通しているのが、
「痛み」「つっぱり」「不安」
の3つです。
これらが一つだけの場合もあれば、いくつも重なっている場合もあります。
① 痛み
「痛み」の場合、やや軽いものは「違和感」と表現されることもあります。
また、神経に関する痛みでは、
・しびれ
・感覚が鈍い
・感覚がない
という言葉もよく使われます。
痛みを感じる場所で多いのは、手術した側の胸やわき、腕の内側です。
外科手術だから胸の前が痛いのは想像できても、「なぜ、わきや腕の内側まで痛いの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
これは、乳がん手術と同時に行われる腋窩リンパ節(腕の付け根・脇の下にあるリンパ節)の検査や切除が影響していることがあります。
センチネルリンパ節生検(リンパ節転移の有無を調べる検査)のみで済んだ方よりも、リンパ節を切除(郭清)した方のほうが、独特の痛みや感覚の異常が現れる場合が多いようです。
患者さまからは、
「鉄板をはさんだような感覚がある」
という表現をよくお聞きします。
このような痛みが残ったまま退院し、日常生活で腕を動かそうと頑張ることで、さらに痛みや違和感が強くなってしまうという悪循環に陥ることがあります。
特に頑張り屋の方ほど、痛みをこらえて運動を続けてしまい、背中や肩までつらくなってしまうことも少なくありません。
痛みは、無理に運動をすることで改善するものではありません。
リラックスして緊張をほぐし、身体のめぐりを整え、筋肉の緊張をやわらげることが大切です。
まずは、手術で頑張った心と身体をいたわり、身体を整えていきましょう。
無理に頑張ることが、回復への近道とは限りません。
痛みの程度や回復の段階に合わせて、少しずつ身体を動かしていくことが大切です。
② つっぱり

「つっぱり」については、腕を上げたときに、わきから腕の内側にかけて筋が張るような感覚や、血管が引っぱられるような感覚を覚える方もいます。
これは、手術後によくみられる症状の一つです。
時間の経過とともに改善することが多いですが、無理に伸ばそうとせず、少しずつ身体を慣らしていくことが大切です。
長く続く場合や、熱感がある場合など、不安を感じたときは、早めに主治医へ相談しましょう。
また、放射線治療後に感じる皮膚のつっぱり感は、保湿によって改善することがあります。
主治医や放射線科の先生に相談し、自分に合った保湿剤を使用しましょう。
さらに、皮膚を乾燥させないことも大切です。
・紫外線を避ける
・熱いお湯を避ける
・摩擦の少ないやさしい素材の服を選ぶ
このような工夫も、毎日のケアに取り入れてみてください。
③ 不安

手術後の腕を動かすことは、とても勇気がいることです。
不安を感じない方はいないと言ってもよいでしょう。
心と身体はつながっています。
不安を抱えたままでいると、無意識に身体へ力が入り、腕の動きに影響することがあります。
「動かしても大丈夫なのかな」
「傷口が開かないかな」
「また痛くなるのではないかな」
そんなお気持ちになるのは、ごく自然なことです。
ひとりでは不安でも、そばに誰かいてくれるだけで安心できることがあります。
不安なままひとりで頑張り続けず、専門家の力を借りることも大切です。
はんなりでできるサポート

はんなりでは、施術だけでなく、お話をゆっくり伺う時間も大切にしています。
「腕が軽くなった」
「久しぶりによく眠れた」
「話を聞いてもらえて安心した」
そんなお声もいただいています。
不安なお気持ちも含めて、安心してご相談ください。
腕の動きは、少しずつ回復していく方が多くいらっしゃいます。
「もう元には戻らないのでは…」と不安になることもあるかもしれません。
でも、一人で抱え込まなくて大丈夫です。
あなたのペースで、一歩ずつ回復を目指していきましょう。
焦らなくても大丈夫です。
その一歩一歩を、「はんなり」がそっと支えていけたら嬉しく思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次回予告
乳がん術後のお悩みシリーズ②
**「リンパ浮腫ってどんな症状?初期症状と予防法」**をお届けします。

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