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乳がん術後ケア

リンパ浮腫と保湿の関係とは?乳がん術後に大切な乾燥対策

リンパ浮腫と保湿の関係とは?乳がん術後に大切な乾燥対策

リンパ浮腫と保湿の関係とは?

リンパ浮腫と保湿には深い関係があります。

乳がん術後や投薬中は、肌が乾燥しやすくなるため、毎日の保湿が大切です。

リンパ浮腫の予防にも、保湿は大事だと言われています。

今回は理学療法士の視点から分かりやすくご紹介します。

リンパ浮腫と乾燥は関係があります

乳がん術後に気を付けたいことの一つがリンパ浮腫です。

リンパ浮腫では、むくみだけでなく、皮膚が硬く感じられたりすることがあります。

皮膚や皮下組織がやわらかい状態に保たれていると、リンパ液の循環を妨げにくくなり、セルフケアやリンパドレナージュも行いやすくなります。

そのため、保湿によって肌の状態を整えることは、リンパ浮腫の予防やセルフケアの第一歩です。

毎日の保湿は、肌を乾燥から守るだけでなく、肌の柔軟性を保ち、セルフケアを続けやすい状態をつくることにもつながります。

乳がん術後に保湿ケアをする理学療法士

保湿だけでなく、乾燥させない工夫も大切

サロンのお客様から、

「保湿しているのに、肩まわりや背中が粉をふいてしまう」

とのお悩みを聞きました。

詳しくうかがうと、入浴時の洗いすぎが少し気になりました。

そこで、私が以前、子どもを受診させたときに、皮膚科の先生から乾燥肌を防ぐためにもらったアドバイスをお話ししました。

乾燥を防ぐ5つのポイントは、

  • 長時間の入浴や熱めのお湯を控える
  • 温泉は肌の状態を見ながら利用する
  • 肌に合わない入浴剤は避ける
  • ナイロンタオルなどで強くこすらない
  • 洗浄力の強い石けんを使いすぎない

私はこの話を聞いてから、入浴時の肌への刺激が極力少なくなるように気をつけています。

簡単なことですが、入浴は毎日のことなので、積み重ねると大きな変化になります。

実は、保湿剤を塗ることと同じくらい、肌を乾燥させない生活習慣も大切なのです。

保湿だけを頑張っていても、毎日の習慣で肌の乾燥を招いてしまうと、なかなか追いつかないことがあります。

また、最近は環境の変化によって、紫外線によるダメージも昔より大きくなりました。

日焼けも肌を乾燥させます。

日焼け止めや日傘などを適切に使って、日焼けによる乾燥も予防していきたいですね。


乾燥すると何が起こる?

乾燥した肌は、皮膚のバリア機能が低下しやすくなります。

小さな傷やひび割れから細菌が入り込み、炎症を起こすこともあります。

リンパ浮腫のある方では、蜂窩織炎(ほうかしきえん)と呼ばれる皮膚の細菌感染を予防するためにも、肌を清潔に保ち、乾燥を防ぎ、しっかり保湿することが大切です。

※蜂窩織炎については、別の記事で詳しくご紹介します。


毎日のセルフケアで大切なこと

乳がん術後のセルフケアは、特別なことではありません。

お風呂上がりにいつもの保湿剤を塗る。

日に焼けないように予防する。

乾燥がひどいようなら、主治医や皮膚科に相談することも大事なセルフケアのひとつです。

そんな小さな積み重ねが、肌を守り、リンパ浮腫の予防やセルフケアにつながります。


最後に

「リンパ浮腫にならないように」と考えると、不安になってしまう方もいらっしゃいます。

でも、毎日の生活の中でできることはたくさんあります。

保湿は、その中でも今日から始められるセルフケアのひとつ。

無理なく続けながら、ご自身の身体をやさしくいたわる時間をつくってみてください。

毎日の小さなケアが、これからの身体を守ることにつながります。

もしセルフケアができない日があっても大丈夫。

できることから少しずつ続けていきましょう。

はんなりでは、施術だけでなく、ご自宅で続けられるセルフケアもお伝えしています。

治療後も、自分らしい毎日を安心して過ごせるように。

一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

乳がん手術後のケアを行う理学療法士
中野 郁子

この記事を書いた人中野 郁子(なかの いくこ)

乳がん女性の駆け込み寺 はんなりを運営しています。
母をがんで亡くした後、がん患者さんとその家族を支える仕事がしたいと転職。
久留米市の病院に勤務後、2016年に開業しました。
理学療法士、アロマセラピスト、ピンクリボンアドバイザー、乳がん啓発運動指導士の資格があります。

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