球体模様
ピンクリボン・乳がん啓発

早期発見だけじゃない。私が考えるピンクリボン運動

早期発見だけじゃない。私が考えるピンクリボン運動

10月になると、街でピンクリボンのシンボルを見かけることが増えます。

ピンクリボン運動は、乳がんの早期発見や乳がん検診の大切さを伝える、とても意義のある活動です。

私は理学療法士として乳がん術後のケアに携わるとともに、ピンクリボンアドバイザーの資格を取得しています。

だからこそ、乳がん検診の大切さはもちろん理解しています。

その一方で、検診や治療の先にある「その人らしい暮らし」を支えることも、同じくらい大切だと考えています。

治療後の人生にも目を向けたい

桜の下を歩いていく乳がんの女性の後ろ姿のイメージ

乳がんになったあとには、さまざまな悩みがあります。

  • 腕が上がりにくい
  • リンパ浮腫への不安
  • 痛みやしびれ
  • 更年期のような症状
  • 仕事や家事との両立
  • 再発への不安
  • 「以前の自分」との違いに戸惑う気持ち

こうした悩みは、治療が終わったからといって終わるものではありません。

私は日々の施術を通して、「身体が少し楽になることで、笑顔が戻る」「安心して話せることで、前向きな気持ちになれる」そんな場面をたくさん見てきました。

だから私は、「乳がんになった後の暮らし」にも光を当てるピンクリボン運動があっていいと思っています。

がんになったら人生が終わるわけではない

がんは、「早期発見・早期治療」がとても大切です。

そのことに異論はありません。

でも、「がんにならないこと」や「がんを治すこと」だけが人生の目的になってしまうのは、少し違うように感じます。

たとえ病気になっても、その人の人生には続きがあります。

笑う日もあれば、大切な人と食事を楽しむ日もある。

好きなことに夢中になれる時間もある。

病気は人生の一部であって、人生そのものではありません。

自分を責めなくていい

やわらかな自然光に照らされた花。自分をいたわる時間をイメージした写真

「家族に迷惑をかけている。」

「思うように動けない。」

「もっと頑張らないと。」

そんなふうに自分を責めてしまう方に、これまでたくさん出会ってきました。

でも、あなたの存在そのものが、ご家族や大切な人にとってかけがえのないものです。

何かができるから価値があるのではありません。

あなたがそこにいること自体が、誰かの支えになっています。

「その人らしく生きる」を支えるために

もし早期で見つからなかったとしても。

もし再発や転移と向き合うことになったとしても。

その人らしく過ごすことを諦める必要はありません。

痛みを和らげること。

身体を少し動かしやすくすること。

安心して話せる場所があること。

そんな小さな積み重ねが、「今日を自分らしく生きる」ことにつながると私は信じています。

私は理学療法士として、そしてピンクリボンアドバイザーとして、乳がんとともに生きる女性が安心して毎日を過ごせるよう、一人ひとりに寄り添うケアを続けていきたいと思っています。

はんなりが大切にしていること

はんなりは、病気だけを見る場所ではありません。

その人の身体だけでなく、暮らしや想い、これからの人生にも寄り添いたい。

身体を整えることと同じくらい、「安心して話せること」を大切にしています。

治療が終わることがゴールではなく、その先の人生を、自分らしく過ごせること。

それが、私が目指しているケアです。

はんなりからのメッセージ

自然光が入る温かなサロンの空間。乳がんを経験した女性が安心して過ごせる場所をイメージした写真

乳がんになっても、その人らしい人生は続いていきます。

嬉しい日もあれば、不安な日もある。

身体が思うように動かない日もあるかもしれません。

それでも、その人らしく笑い、暮らし、大切な人と時間を重ねていくことはできます。

私は理学療法士として、そしてピンクリボンアドバイザーとして、身体のケアだけでなく、その先にある「暮らし」と「人生」に寄り添いたいと考えています。

はんなりは、身体を整えることと同じくらい、「安心して話せること」を大切にしています。

どんな時も、一人で抱え込まなくて大丈夫です。

あなたが、あなたらしく毎日を過ごせるように。

その歩みに、そっと寄り添い続ける存在でありたいと思っています。


理学療法士・ピンクリボンアドバイザー 中野郁子

福岡県久留米市の女性専用サロン「はんなり」代表。

病院で理学療法士として勤務する中で、乳がん術後やがん治療後の方々のリハビリに携わってきました。

退院後も続く痛みやつっぱり感、リンパ浮腫への不安、仕事や家事との両立、再発への心配など、「治療が終わっても続く悩み」があることを数多く見てきました。

現在は、理学療法士としての知識と経験に加え、ピンクリボンアドバイザーとして正しい情報をお伝えしながら、乳がんや婦人科がんを経験された女性、更年期世代の女性が、自分らしく毎日を過ごせるようサポートしています。

はんなりが目指しているのは、病気だけを見るケアではありません。

身体を整えることはもちろん、その先にある「暮らし」と「人生」に寄り添うこと。

そして、身体を整えることと同じくらい、「安心して話せること」を大切にしています。

治療だけが人生ではありません。

乳がんになっても、その人らしい人生は続いていきます。

痛みが少し和らぐこと。
腕が少し動かしやすくなること。
不安を安心に変えられること。

その小さな積み重ねが、毎日を心地よく、自分らしく生きる力になると信じています。

これからも理学療法士として、そしてピンクリボンアドバイザーとして、一人ひとりの人生にそっと寄り添いながら、皆さまを応援していきます。

治療のその先も、その人らしく

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中野 郁子

この記事を書いた人中野 郁子(なかの いくこ)

乳がん女性の駆け込み寺 はんなりを運営しています。
母をがんで亡くした後、がん患者さんとその家族を支える仕事がしたいと転職。
久留米市の病院に勤務後、2016年に開業しました。
理学療法士、アロマセラピスト、ピンクリボンアドバイザー、乳がん啓発運動指導士の資格があります。

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