~治療後の毎日を大切にしたい~
現在、日本では2人に1人が、一生のうちに一度はがんと診断されると言われています。
その中でも、乳がんは女性で最も多いがんです。
現在では、9人に1人の女性が生涯で乳がんを経験するとされています。
乳がんは決して珍しい病気ではなく、多くの方にとって身近ながんとなっています。
乳がん治療は大きく進歩しています
乳がんの治療は、この数十年で大きく進歩しました。
検診の普及による早期発見や、手術・薬物療法・放射線治療の発展により、早期に発見された乳がんでは良好な経過が期待できる方が多くなっています。
また、ホルモン受容体陽性乳がんでは、再発予防のためにホルモン療法(内分泌療法)を5年間だけでなく、10年間継続することが勧められる方も増えています。
治療期間が長くなることで、副作用と付き合いながら、仕事や家事、子育てなど日常生活を送る方も少なくありません。
そのため、乳がんは「治療を受けて終わり」ではなく、
治療と生活を両立しながら、自分らしい毎日を過ごしていく病気へと変わってきています。

治療が終わってからの人生も大切
治療中は、
「治療が受けられることは安心だけれど、副作用がつらい。」
そんな葛藤を抱える方も少なくありません。
そして治療が終わる頃になると、
「やっと終わった。」
という安堵の気持ちと同時に、
「これから病院へ行く機会が減る。」
「本当に大丈夫だろうか。」
という不安が湧いてくることもあります。
治療が続くことにも葛藤があり、
治療が終わることにも葛藤がある。
そのような気持ちは決して特別なものではありません。
また、
仕事への復帰。
家族との時間。
趣味や旅行。
これからの人生を、どのように過ごしていくかも大切なテーマになります。
だからこそ、身体のケアだけでなく、心のケアや生活の質(QOL)も大切にしたいと私は考えています。
長い人生を支える存在でありたい
乳がんと診断されたあとも、人生は続いていきます。
肩や腕の痛み。
リンパ浮腫への不安。
ホルモン療法による関節の痛みや更年期のような症状。
仕事や家事、子育てとの両立。
そして、ときには気持ちが揺れ動く日もあります。
私は理学療法士として、多くの乳がんを経験された女性と関わってきました。
その経験を通して感じたのは、
身体を整えることだけでは、本当の支援にはならないということです。
身体のこと。
生活のこと。
そして、その時々の気持ち。
そのすべてに寄り添いながら、長い人生を支えていける存在でありたい。
それが、「はんなり」に込めた私の想いです。

はんなりからのメッセージ
乳がんになったからといって、人生が止まるわけではありません。
治療を続けながら働く方。
家族との時間を大切にされる方。
新しい目標に向かって歩き始める方。
その歩みは、一人ひとり違います。
嬉しい日もあれば、不安になる日もあります。
頑張れる日もあれば、少し立ち止まりたくなる日もあります。
そんな毎日に寄り添いながら、
あなたらしく、かけがえのない日々を過ごしてほしい。
それが、はんなりの願いです。
身体を整えることと同じくらい、
「安心して話せること」
を大切にしながら、がんとともに生きる女性の毎日に寄り添っていきます。
おわりに
乳がんを経験された方の人生は、治療で終わるものではありません。
だからこそ私は、治療後の「生活」を支えたい。
困ったときだけでなく、嬉しかったことや何気ない日常の出来事も話せるような場所でありたい。
身体も心も、安心して過ごせる居場所でありたい。
そんな想いを胸に、これからも一人ひとりと向き合っていきます。

💗 あわせて読みたい
身体のケア
- 乳がん手術後、みんな何に悩んでいる?
- 乳がん手術後に腕が上がらない3つの原因とは?痛み・つっぱり・不安について
- リンパ浮腫と保湿の関係とは?
- 「地味に辛い」ホルモン治療の副作用
- 乳がん術後や治療中の痛みを我慢しないでください

前の記事