乳がんの手術後、腕のむくみやリンパ浮腫がある方にとって、
弾性スリーブは大切な治療の道具のひとつです。
病院で勧められて購入したものを、
「ずっと同じものを使っています」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、弾性スリーブは一度購入したらずっと使えるものではありません。
弾性スリーブの選び方や装着方法、旅行のときの使い方については、こちらの記事で詳しくまとめています。
→ 乳がん術後の弾性着衣(アームスリーブ)について|選び方・使い方・旅行時のポイント
使っているうちに弾性繊維が劣化し、圧迫力が低下することがあります。
「最近、前よりゆるく感じる」
「むくみが以前より気になる」
「長く使っているけれど、買い替えたほうがいいのかな?」
そんなときは、一度見直してみてもいいかもしれません。
弾性スリーブは療養費の対象になることがあります

医師の指示のもと、リンパ浮腫の治療のために弾性スリーブなどを購入した場合、健康保険の療養費として申請できる場合があります。
これは、病院で診察を受けるときのように、最初から自己負担分だけを支払う仕組みではありません。
いったん購入費用を全額支払い、その後、必要な書類をそろえて加入している健康保険へ申請します。
支給対象や申請方法は加入している健康保険によって確認が必要です。
厚生労働省の通知では、リンパ浮腫の治療に用いる弾性スリーブについて、1回につき装着部位ごとに2着までが支給対象となり、弾性スリーブの療養費には上限額が定められています。
買い替えは「6か月」がひとつの目安
弾性着衣は、使っているうちに圧迫力が変化していきます。
そのため、厚生労働省の取り扱いでは、前回の購入から6か月経過後に再購入した場合も、療養費として支給して差し支えないとされています。
ただし、
「6か月たったから必ず買い替えなければいけない」
という意味ではありません。
使用頻度や状態は人によって違います。
反対に、何年も同じものを使っている場合には、
「今のスリーブで、必要な圧迫ができているかな?」
と一度確認してみることをおすすめします。
「ゴムが伸びた」というより、弾性繊維が劣化します
弾性スリーブは、一般的な衣類と同じように、洗濯や着脱、使用を繰り返すことで少しずつ状態が変化します。
弾性繊維が経年劣化すると、購入したときと同じ圧迫力を保てなくなることがあります。
そのため、
- 以前よりゆるく感じる
- ずれやすくなった
- 以前と着けた感じが違う
- むくみ方が変わってきた
などがあれば、買い替えについて相談してみてもよいでしょう。
もちろん、こうした変化があれば必ず弾性スリーブの劣化が原因とは限りません。
むくみそのものの変化もあります。
だからこそ、「新しいものを買えばいい」と自己判断するのではなく、医療者やリンパ浮腫について相談できる専門職に確認することが大切です。
「病院で最初に買ったきり」という方へ
はんなりでも、こんなご相談があります。
「手術したときに病院でスリーブを買いました」
「その後、一度も買い替えていません」
「どこで買ったらいいのかわからなくて……」
「これ、まだ使っていて大丈夫ですか?」
そんな方も、まずはご相談ください。
はんなりでは、九州メディカルサービスの弾性スリーブのお取り寄せができます。
九州メディカルサービスでは、リンパ浮腫向けの腕用スリーブを取り扱っています。
はんなりでご相談いただき、サイズや商品について確認したうえで、お取り寄せすることができます。
そして、はんなりで購入された場合は、購入代金の領収書をはんなりから発行できます。
実際に、療養費の申請につながった実績もあります。
療養費の申請には「医師の指示書」が必要です
ここは大切なところです。
弾性スリーブを購入しただけで、自動的に療養費が支給されるわけではありません。
基本的には、
① 医師に弾性着衣の使用を指示してもらう
↓
② 指示書を受け取る
↓
③ 弾性スリーブを注文・購入する
↓
④ 領収書など必要な書類をそろえる
↓
⑤ 加入している健康保険へ療養費を申請する
という流れになります。
厚生労働省の資料でも、申請には医師の装着指示書や、弾性着衣を購入した際の領収書などが必要とされています。
加入している健康保険によって必要書類などが異なる場合がありますので、申請前に確認してください。
「そろそろ買い替えたほうがいい?」もご相談ください

弾性スリーブは、リンパ浮腫のケアにとって大切なアイテム。
でも、
「どれを選べばいいの?」
「サイズは合っている?」
「今使っているものは、まだ大丈夫?」
「何年も買い替えていないけれど……」
と、一人では判断しにくいこともあります。
はんなりでは、乳がん術後の身体のこと、リンパ浮腫のこと、弾性スリーブのことなど、「病院に聞くほどではないけれど、ちょっと気になる」というご相談もお受けしています。
弾性スリーブのお取り寄せについても、お気軽にご相談ください。
ただ新しいものをおすすめするのではなく、
今の身体の状態や、今使っているスリーブの状態を一緒に確認する。
それも、はんなりが大切にしているサポートのひとつです。
最後に
「病院で買ったものを、ずっと大切に使っています」
それは、とてもよいことだと思います。
でも、弾性着衣にも「寿命」があります。
長く使っている方は、
「私のスリーブ、今もちゃんと圧迫できているかな?」
と、一度確認してみてくださいね。
買い替えが必要なのか、
今のものをもう少し使えるのか。
一緒に考えていきましょう。
治療が終わったあとも、一人じゃない。
はんなりは、そんな場所でありたいと思っています。
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