乳がんの治療を受けながら、電車やバスで通勤している方もいらっしゃいます。
治療を続けながら仕事をすることは、それだけでも大変なこと。
さらに、治療の副作用によって体調がすぐれない日は、通勤そのものが負担になることがあります。
「駅まで歩くのがつらい」
「電車の中で気分が悪くなったらどうしよう」
「座りたいけれど、見た目は元気そうに見えるし……」
そんな不安を感じることもあるのではないでしょうか。
見た目ではわからないつらさがあります
乳がんの治療中には、治療内容やその人の体調によって、さまざまな症状が現れることがあります。
たとえば、
- 吐き気
- 下痢
- めまい
- 倦怠感
- 疲れやすさ
- ふらつき
など。
こうした症状は、外見からはわかりにくいものです。
元気そうに見えても、
「今は立っているのがつらい」
「少し座って休みたい」
ということがあります。
特に電車の中では、体調が悪くなっても周囲に伝えることをためらってしまう方もいらっしゃるでしょう。
そんなときは「ヘルプマーク」という選択肢も

ヘルプマークをご存じですか?
ヘルプマークは、外見からはわからなくても、周囲の方の配慮や援助を必要としていることを知らせるためのマークです。
福岡県では、障害のある方、難病の方、妊娠している方など、周囲の配慮が必要な方を対象にヘルプマークを配布しています。
乳がん治療中で、治療による体調不良などから配慮が必要な場合には、こうしたマークを利用することもひとつの方法です。
たとえば、
「今日は少し座っていたい」
「立ち続けるのがつらい」
「体調が悪くなったときに助けてもらえると安心」
そんなときのための、ひとつのサポートになります。
障害者手帳がなくても大丈夫です
ここは、知っておいてほしいポイントです。
ヘルプマークの受け取りに、障害者手帳は必要ありません。
福岡県の案内では、障害者手帳や身分証明書などの提示・写しの添付は不要とされています。
久留米市でも、ヘルプマークの配布を行っています。
対象は、障害のある方だけではなく、
「周囲の方の配慮が必要な方」
です。
久留米市役所の障害者福祉課で申込書を提出して受け取ることができます。無償で、一人につき1個まで配布されています。
久留米市役所
久留米市役所 健康福祉部障害者福祉課
電話:0942-30-9035
※配布方法や窓口については変更される場合がありますので、利用前に久留米市の最新情報をご確認ください。
「助けてもらうこと」は、悪いことではありません
治療中の方から、
「できるだけ普通に生活したい」
「仕事も続けたい」
「周りに心配をかけたくない」
という言葉を聞くことがあります。
その気持ちは、とてもよくわかります。
だからこそ、頑張ることだけではなく、
困ったときに助けてもらう準備をしておくこと
も大切なのではないでしょうか。
ヘルプマークをつけることは、
「弱いから」でも、
「大げさだから」でもありません。
自分の身体を守りながら、治療と日常生活を続けていくためのひとつの方法です。
通勤も「頑張りすぎない」で
治療中の通勤は、仕事とは別に身体への負担があります。
できるだけ空いている時間帯の電車を利用する。
途中で休める場所を確認しておく。
体調が悪い日は、勤務先に相談する。
そして、必要であればヘルプマークを利用する。
「これくらいなら大丈夫」と無理を重ねるのではなく、
その日の身体に合わせて、できる方法を選ぶ。
それも治療を続けながら生活していくための大切な工夫だと思います。
乳がんの治療中でも、仕事を続けたい。
いつもの生活をできるだけ続けたい。
そんな思いを持っている方はたくさんいらっしゃいます。
だからこそ、
「一人で頑張る」だけではなく、「必要なときは助けてもらう」。
そんな選択肢も、どうか覚えておいてください。
あなたが少しでも安心して、治療と日々の暮らしを続けられますように。
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