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乳がんと心・生活

過去の失敗を思い出して眠れない夜に|自己嫌悪から抜け出すための考え方

過去の失敗を思い出して眠れない夜に|自己嫌悪から抜け出すための考え方

夜、布団に入って静かになった途端、何年も前の失敗を思い出すことはありませんか。

「あんなこと、言わなければよかった」

「どうしてあんな判断をしたんだろう」

「相手は今でも覚えているのかな」

昼間は忘れていたことなのに、夜になると急に鮮明によみがえってくる。

一つ思い出すと、また別の失敗まで思い出してしまう。

そして、いつの間にか「あの行動はよくなかった」という反省が、「私はなんてダメな人間なんだろう」という自己嫌悪に変わっている。

そんな夜はありませんか。

なぜ、夜になると嫌な記憶を思い出すの?

同じことを何度も考え続けてしまう状態を、心理学では「反芻思考(はんすうしこう)」と呼びます。

過去の失敗や後悔を繰り返し思い出し、考えても答えが出ないのに、なかなか頭から離れなくなることがあります。

特に夜は、日中のように気を紛らわせるものが少なくなります。

疲れがたまっていると、気持ちの切り替えも難しくなりがちです。

だからこそ、夜中に思い出した失敗について、その場で結論を出そうとしなくてもいいのです。

過去の自分を、今の自分で裁かない

過去の失敗を振り返るとき、私たちは無意識に「今の自分が持っている知識や経験」で当時の自分を評価してしまいます。

でも、あの頃の自分には、今ほどの経験も知識もなかったかもしれません。

人間関係の築き方も、物事の判断も、今より不器用だったかもしれません。

今なら違う行動ができると思うのは、それだけ経験を重ねてきたからとも考えられます。

もちろん、過去の失敗を正当化する必要はありません。

誰かを傷つけたのなら、反省することも大切です。

でも、失敗したことと、自分という人間の価値は別の話です。

「あのときの自分には、今ほど上手にできなかったこともあった」

そう考えてみてもいいのではないでしょうか。

反省と自己嫌悪は違うもの

反省することには意味があります。

「あの言い方はよくなかった。次は気をつけよう」

「もっと相手の話を聞けばよかった」

そう考えることで、次の行動を変えることができます。

一方、自己嫌悪はどうでしょう。

「私はダメな人間だ」

「いつも失敗ばかりしている」

「きっとみんなに嫌われている」

こうした考えは、具体的な改善につながるとは限りません。

反省は行動を振り返ること。

自己嫌悪は、自分自身を否定すること。

似ているようで、実は違うものです。

反省はしても、自分を嫌いになる必要はありません。

夜中に人生の反省会をしない

夜中に始まる一人反省会。

これが、なかなか終わらないのです。

「あのとき、こうしていれば」

「もし、あんなことを言わなかったら」

何度も頭の中でやり直してみるけれど、過去の出来事は変えられません。

そんなときは、自分にこう言ってみてください。

「この件について考えるのは、明日の昼間にしよう」

考えることを禁止するのではありません。

今は考える時間ではないと決めるのです。

どうしても気になるなら、紙に一行だけ書いておくのもいいでしょう。

「昔の失敗を思い出して後悔している。明日考える」

書いたら、今夜はそこでおしまい。

夜中に人生の問題をすべて解決しなくてもいいのです。

夜になると、さまざまな不安が頭から離れなくなることもあります。

そんな夜の過ごし方については、こちらの記事でもご紹介しています。

▶ 眠れない夜を、一人で抱え込まないで

香りを使って、考え続ける頭を少し休ませる

夜の寝室で考えごとをする女性。枕元にはラベンダーの精油が置かれている
眠れない夜は、好きな香りを楽しみながら、心と身体を休ませる時間を。

過去の失敗を思い出しているとき、頭の中は忙しく働いています。

そんなときは、考えることから少し離れて、身体の感覚に意識を向けてみるのも一つの方法です。

たとえば、好きな香りをゆっくり楽しんでみる。

ラベンダーなどの精油には、リラックス感や睡眠の質を改善する可能性が研究で報告されています。

ティッシュに精油を1滴落として、枕元から少し離れた場所に置くだけでも、手軽に香りを楽しめます。

香りを感じながら、ゆっくり息を吐いてみましょう。

「今、ラベンダーの香りがしている」

そんなふうに、意識を今この瞬間に戻してみます。

香りが苦手な方は、無理に使う必要はありません。

大切なのは、何とかして眠ろうと頑張ることではなく、心地よく過ごせる環境を整えること。

今夜はもう、考えることをお休みしてもいいのです。

眠れないときは、身体を休めることを優先する

「早く寝なければ」

「明日も忙しいのに」

そう焦るほど、目がさえてしまうことがあります。

そんなときは、まず肩や顎の力を抜いてみましょう。

息をゆっくり吐いて、身体の緊張を少しずつ緩めていきます。

嫌な記憶が浮かんできても、無理に消そうとしなくて大丈夫。

「ああ、また思い出しているな」

そう気づいて、呼吸や身体の感覚に意識を戻してみます。

しばらく眠れないときは、一度布団を出て、薄暗い場所で静かに過ごす方法もあります。

眠れないことまで、自分を責めないでくださいね。

なお、こうした状態が何日も続いたり、日中の生活にも影響していたりする場合は、医療機関などに相談することも大切です。

疲れているのにスマートフォンを見続けてしまい、眠る時間が遅くなることもあります。

そんなときの気持ちの切り替え方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

▶ 疲れているのにSNSをやめられない|自己嫌悪の悪循環から抜け出すために

過去の自分を、いつまでも罰しなくていい

長く生きていれば、思い出したくない失敗の一つや二つ、誰にでもあるのではないでしょうか。

人間関係の失敗。

仕事での判断ミス。

誰かに言ってしまった余計な一言。

思い出すだけで、顔が熱くなるような出来事。

でも、その経験から何かを学んだのなら、それをこれからの人生に生かしていけばいいのだと思います。

過去の自分を、今の自分がいつまでも責め続ける必要はありません。

「あのときの私は、今の私ほど上手に生きられなかった。それだけのこと」

そんなふうに、過去の自分を少しだけ許してあげられたら。

今夜はもう、十分考えました。

続きは明日の自分に任せて、ゆっくり休みましょう。

アロマテラピーを楽しむときの注意点

はんなりでは、ドテラ(doTERRA)社の精油を使用しています。

精油には、製品によって原液で肌に使用できるものや、希釈が必要なものがあります。

ご自宅では、それぞれの製品に記載された使用方法を確認し、安全に配慮してお使いください。

また、香りの好みや感じ方には個人差があります。体調に合わせて、心地よいと感じる香りを無理なく楽しみましょう。

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リラクゼーションサロンはんなりは、女性専用・完全予約制の個室サロンです。

乳がんの治療中・治療後の方にも、安心して過ごしていただける場所を目指しています。

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肩や腕のつっぱり、身体の疲れやむくみなど、その日の状態を伺いながら施術内容を調整します。

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中野 郁子

この記事を書いた人中野 郁子(なかの いくこ)

乳がん女性の駆け込み寺 はんなりを運営しています。
母をがんで亡くした後、がん患者さんとその家族を支える仕事がしたいと転職。
久留米市の病院に勤務後、2016年に開業しました。
理学療法士、アロマセラピスト、ピンクリボンアドバイザー、乳がん啓発運動指導士の資格があります。

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