2026年10月29日、久留米市で第2回「エールの会」を開催しました。
エールの会は、乳がんを経験した方々を中心に、思いや経験を分かち合う交流の場です。
今回は17人の方にご参加いただきました。
前日の10月28日には、西日本新聞の久留米版でエールの会の活動を紹介していただき、新聞をきっかけに足を運んでくださった方もいらっしゃいました。
初めてお会いする方も多く、新しい出会いと、思いがけない再会が重なる一日となりました。
エールの会を始めたきっかけや、これまでの活動については、こちらの記事でも紹介しています。
→ ピンクリボン活動を続けてきた理由|「エールの会」につながるまで
身体の健康を支える「腸」のお話
今回は、理学療法士の吉弘先生を講師にお迎えし、「腸活」をテーマにしたミニセミナーを行いました。
腸は、食べ物を消化・吸収するだけでなく、免疫機能や全身の健康にも深く関わる大切な臓器です。
今回のセミナーでは、腸が私たちの身体の中でいかに重要な役割を担っているのかを、食事や便通など身近な話題も交えながらお話しいただきました。
普段はあまり意識することのない腸の働きについて、改めて考える機会となりました。
エールの会では、乳がんに関することだけでなく、毎日の暮らしや健康に役立つ話題も取り上げていきたいと思っています。
思いがけない再会が、あちらこちらで
今回のエールの会では、不思議なくらい偶然の出会いが重なりました。
お互いに参加することを知らなかった知人同士が、会場でばったり再会したり。
たまたま隣に座った方同士が、同じ病院で同じ主治医に診てもらっていたことがわかったり。
初めて会った方同士でも、共通点が見つかると自然と会話が生まれます。
人と人とのつながりを感じる場面が、あちらこちらにありました。
10数年ぶりの、患者さんと理学療法士の再会
講師の吉弘先生にも、思いがけない再会がありました。
かつてリハビリを担当された患者さんと、10数年ぶりに再会されたのです。
しかも、お二人も。
吉弘先生は後日、SNSで、当時の患者さんと再会し、その後の活躍や笑顔を見ることができてよかったと書いてくださいました。
病院でリハビリをしていた頃から、長い年月が流れています。
その後、それぞれの人生を歩んできた方々が、こうして再び顔を合わせる。
医療者としても、とてもうれしい出来事だったと思います。
それぞれのテーブルで生まれた交流

今回は3つのテーブルに分かれて交流しました。
それぞれのテーブルに個性があり、話題も雰囲気もさまざま。
同じ乳がんを経験していても、診断からの年月、治療の内容、仕事や家庭の状況など、一人ひとり違います。
そんな違いがあるからこそ、いろいろな経験や思いを聞くことができるのだと思います。
会が終わったあと、印象に残った出来事がありました。
乳がんの診断から長い年月を経た参加者の方が、同じテーブルにいた方のことを心配されていたのです。
ご自身の経験と重なるものがあったのでしょう。
「あの方、大丈夫かな。大変なときだけど頑張ってほしい」
そんな言葉が心に残っています。
一方、その方のお話を聞いた別の参加者は、乳がんを経験したあとも新しいことに挑戦している姿に刺激を受けたと話してくださいました。
ある人にとっては、自分のことを気にかけてくれる優しい人。
同じ人が、別の誰かにとっては励みになる存在でもある。
人との出会いによって、一人ひとりが多面的な存在として浮かび上がってくる瞬間がありました。
ともすれば、「乳がん患者」としてクローズアップされがちな皆さんですが、病気はその人の一部分でしかありません。
仕事をしている人、家族を支えている人、新しいことに挑戦している人。
それぞれに歩んできた人生があり、大切にしているものがあります。
乳がんという共通の経験をきっかけに出会った人たちが、病気の経験だけではなく、一人の人間として互いを知っていく。
そして、誰かの生き方に刺激を受けたり、誰かのこれからを気にかけたりする。
「乳がん患者」という枠を超えて、人と人がつながっていく。
そんな時間が生まれたことを、うれしく思いました。
「私も誰かの役に立ちたい」
もう一つ、心に残った出来事がありました。
ご自身も大変な状況にある参加者の方が、私のところに来て、
「私も誰かの役に立ちたい」
と話してくださったのです。
自分自身のことで精いっぱいになってもおかしくない時期に、誰かの力になりたいと思ってくださる。
その気持ちに、胸を打たれました。
私は、何かやってみたいことがあれば、できる範囲でお手伝いしたいとお伝えしました。
もちろん、無理をする必要はありません。
今は誰かに支えてもらう時期でもいいし、いつか誰かを支える側になってもいい。
どちらか一方でなくてもいいのだと思います。
支える人と支えられる人は、いつも同じではない。
エールの会は、私が一方的に何かを提供する場所ではなく、参加者それぞれの思いや経験が生かされる場所であってほしい。
今回、そんな会の可能性を感じることができました。
乳がんを経験したあとの人生について、「がんスライバー」という言葉を紹介した記事もあります。
→「がんスライバー」という言葉を知っていますか?|治療後も自分らしく暮らすために
「来年も元気でお会いしましょう」
そして、今回私がいちばんうれしかったこと。
前回のエールの会にも参加してくださった4人の方が、帰り際に、
「来年も元気でお会いしましょう」
と約束して別れたそうです。
この話を聞いたとき、本当にうれしくなりました。
エールの会で出会った方々が、次に会うことを楽しみにしてくださっている。
主催者が何かを用意しなくても、参加者同士の間に自然とつながりが生まれている。
そんな関係が育っていることが、何よりうれしいのです。
また会いたいと思える場所に
乳がんを経験したという共通点があっても、治療の内容も、経過した年月も、その後の暮らしも、一人ひとり違います。
病気について話したい日もあれば、何気ない日常の話をしたい日もあるでしょう。
誰かの話に共感することもあれば、これからの自分を重ねることもあるかもしれません。
無理に前向きにならなくてもいいし、誰かを励まそうと頑張らなくてもいい。
それぞれが自分のペースで参加し、安心して過ごせる場所でありたいと思っています。
今回、たくさんの方にご参加いただいたことで、一人ひとりがゆっくり話せる時間や、安心して思いを伝えられる環境の大切さも改めて感じました。
これからも人数を増やすことより、人と人とのつながりを大切にしながら、エールの会を続けていけたらと思います。
ご参加くださった皆さま、講師を務めてくださった吉弘先生、そして活動を取材・紹介してくださった西日本新聞の記者さん、本当にありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしています。
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はんなりについて
リラクゼーションサロンはんなりは、女性専用・完全予約制の個室サロンです。
乳がんの治療中・治療後の方にも、安心して過ごしていただける場所を目指しています。
施術を担当するのは、病院で乳がん術後のリハビリに携わってきた女性理学療法士です。
肩や腕のつっぱり、身体の疲れやむくみなど、その日の状態を伺いながら施術内容を調整します。
「まずは話を聞いてほしい」
「こんな状態でも受けられるのかな」
そんなご相談からでも大丈夫です。
西鉄久留米駅から徒歩約3分。
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